スクライビングで未来を描く

ナラティブアプローチから入り、自分を立て直す対話、そしてスクライブと読み進める中で、コーチの在り方を考える機会を得ました。スクライビングとは、簡単に言うとグラフィカルな議事録ですが、記録に留まらず、論点の可視化や、解決に導く手法としても注目を集めていて、グラフィック・レコーディングや、グラフィック・ファシリテーションとも類義の言葉です。言葉で問うのではなく、「描く」ことで、対話を深める。発言者の話す内容だけではなく、場のエネルギー、人と人との関係性、一人ひとりの感情をも、描き出すファシリテーション。「言葉になっていない」ものが可視化されることで、人々の内省や当事者意識が促され、新しい洞察やビジョン、未来が生み出されていく。その場の未来を切り開くためには自分自身の在り方を整えることが大事と説く。コーチとして(あるいはインタビュアーかもしれない)人が物語を語るという行為を支援し、その人が語りを通して自己を発見し,語り直すことによって自己は変わりうることを知ることにつながるのかもしれません。
心に残った4つのLevel of Scribing(聞き方のレベル)
1) ダウンローディングする聞き方
言葉を聞く、絵にしてみる、鏡のように映す
2) 事実に基づいた聞き方
言葉を解釈する、話に流れを見つける、区別する
3) 共感的な聞き方
背景や思いを紡ぎ合う、意味づける、紡ぐ
4) 生成的な聞き方
見られたがっているものを表に出す、見せて知らせる、表出化させる

素敵な出会いに感謝します。