夏祭りの想い出

柏祭りの続きですが、数年前に本場の立佞武多を見たくて、青森に生きました。
ねぷたの由来は諸説あるようですが、 七夕祭りの松明流しや精霊流しとともに、「眠り流し」(暑さの厳しい、農作業の忙しい夏季に襲ってくる睡魔という、目に見えない魔物を追い払うための行事)は全国各地で行われている行事です。これは青森の各地でも昔から行われていた習俗の一つでした。 その際、燈火なども用いられていましたが、江戸時代に入り燈籠などが用いられ、徐々に手が込んできて大掛かりな美麗なものへと進化し、そして現在の「ねぷた」へと進化してきたといわれています。

<青森ねぶた祭> 青森市の場合、ねぶたは人形型のものが多く、縦よりも横に大きいのが特徴です。 数は全部で20台ほど。運行中の掛け声は「ラッセラー」。 ねぶたの周りには、ハネトと呼ばれる踊り子がいます。

 <弘前ねぷたまつり> 弘前市のねぷたは丸みを帯びた扇型のものが多く登場します。数はなんと約80台。 運行中の掛け声は「ヤーヤドー」。

 <立佞武多祭> 登場するねぷたは15台と少なめですが、大きいものは高さが23mもあり、青森にも弘前にも引けをとらない存在感となっています。 運行中の掛け声は「ヤッテマレ」。

祭りそのものは見に行けなかったので展示品を眺めてきました。展示場での説明を聞きながら昔の人たちの思いに触れさせていただきました。